お墓で見るお地蔵様:京都天が瀬メモリアル公園
お墓に行くとお地蔵様がおいてあります。この写真はペースですが、何故、置いてあるんでしょう?そんな疑問、誰も持ちませんよね。まず、お地蔵様は菩薩様なんですね。最も格が高いのが如来様です。その次にえらい(?)のが菩薩様です。菩薩は如来のようにすごいのですが、大きな違いがあります。如来は悟りを開いた者、その点、菩薩は、悟りを開こうと思えばできるけれど、悟りを開かないで、人間と、仏の間にいて、人間に手を差し伸べるために、菩薩のままでいるそうです。ご僧侶から教えていただきました。特に地蔵菩薩は、大きなお仕事が2つ。一つは道行く人を救うためです。昔の道中は危険だらけ。そんな危険な道中で倒れた人を助けるそうです。よく、古い街道に見かけますね。またもう一つは、そこに住む子供たちを災難から守る事が仕事だそうです。じゃあ、何故、お墓に置くのか?正面には仏石を置きますが、右側が多いかな?おかれています。それは、先に逝った子供の魂を救うために置かれます。水子様もそうです。先に逝った不幸な子供、この世に生まれ出でなかった水子、そんな子供が成仏するようにと・・・・。お墓の横に置かれたのです。でも、最近は、新たに、設置する方は減りました。霊園では水子様の魂の供養を1か所でするところも多いです。昔は、子供はすくすくとは育たなかったんでしょうね。だから、子供のためのお祝い事や節句もあります。現代は医学も発達して、子供様も元気に育ちます。ただ、出生率が低いのは、親の問題だから、仕方ないですね。
京都天が瀬メモリアル公園 光明寺参事 村上