ガチで、ペットと一緒に入れるお墓を考えます

樹木葬

最近、一番、問い合わせが増えたのがペットと一緒にお墓に入る事です。ここでは、ペットと一緒に入れるお墓を、様々な条件から、考えてみたいと思います。家族同然のペットですが、お墓はちょっと厳しい?宗教法人参事が、ペットと一緒に入れるお墓の条件を説明をします。

素朴な疑問、何故、ペットと一緒に入れないのですか?

理由は大きく3つあります。下記に詳しく記してあります。お墓に関する法律の問題。供養に関わる宗教的な教え。お墓の宿命的な定めが考えられます。

お墓・埋葬に関わる法律は一つしかありません。墓地埋葬法です。この法律は人間のお骨は火葬しなさい。勝手に埋めてはいけません。そんな事が決めてあります。供養の事、例えば、お墓には誰と入ったらだめとか、供養はこうしなさい・・一切、書いてないです。書いてあるのは、墓地埋葬法上の人骨の焼骨であれば納骨できる・・・・それだけです。

じゃあ、ペットと一緒に入りたい方にとって、ペットとの同葬は法律に抵触するか?

気になる条文があります。
墓地埋葬法:第13条 墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならない。

これをどう解釈するかによって、答えが違います。

ペットの骨(焼骨)は、墓地埋葬法上の焼骨にはあたらないため、墓地管理者が「ペットの遺骨であること(人間の骨ではないこと)」を理由として納骨を拒否する事もできます。通念上、カロート(お骨を納める空間・施設)は人骨のためのものです。法律の趣旨はよく判ります。でも、現状を見ると、人骨以外のもの、様々な副葬品が入っています。写経であったり、聖書であったり、故人の遺品であったり・・・。つまり、副葬品の概念は、墓地管理者に委ねられる訳です。墓地管理者が、ペットの遺骨が、墓地埋葬法上の焼骨に当たらなくても、墓地管理者が判断してOKならば、大丈夫です。でも多くは、断られます。

一つ、鮮明な記憶があります。高齢のお母様を送られた長男様、立派にお勤めをされて、納骨の段取りになりました。お墓も立派です。その時に副葬品を納骨されました。なんと、人工関節です。お墓で良く聞く言葉に、土に還るのがいい。この人工関節は、まず、土に還りません。そこで、納骨の担当者は墓地埋葬法に基づいて、お断りをしたそうです。でも、長男様の強い意向で、遺骨の横に納められました。「人工関節が無かったら、あの世で歩けないでしょ」????・・・・あの世は足が無くてもいいと思いますが・・・。でも、それが遺族様のお気持ちです。つまり、ペットの遺骨も、副葬品として、正当な理由で、墓地管理者に判断してもらったら、大丈夫ですね

そう考えたら、ペットは家族同然ですから、副葬品として、入れてやってもいいのじゃないですか。これは、猫大好きの筆者の気持ちです。

宗教的な側面から

長い歴史の中で、お墓を維持されてきたのはお寺です。仏教の教えには、六道輪廻の思想があります。六つの世界観があります。生存中の行為の善悪の結果として,衆生がおもむく6種類の世界の状態。それは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間界・天上界とも言われます。

お墓は、終の棲家・来世への旅立ちの場所ともいわれます。お墓を建てた時、必ず、開眼法要・建碑法要をされます。僧侶による読経によって、お骨の入るところを極楽浄土にする。・・・との教えです。よく言う、お性根入れ・入魂の読経です。極楽浄土を望むお墓に、ペットの遺骨を入れる事は、ルール違反なのです。

現世は空蝉(うつせみ)の世界です。空蝉とはセミの抜け殻の事を言います。人間界の下に、畜生道があります。現世は空蝉の世界だから、動物、ペットと暮らしてもいいのです。でも、あの世では、人間と動物は生きる世界が違うのです。ですから、寺院内の墓地には、「獣塚」というペットだけの合祀のお墓があります。人間界のお墓には、畜生・獣は入れないのです。でも、愛しいペットが「けもの」と呼ばれるのは、辛いものがあります。

 

2019年、6月、浄土宗の学会にて

2019年、6月、浄土宗のご僧侶が集まりました。その学会において、動物も極楽浄土へ行けるため、人間と同じ墓に入っても問題はないという結果を伝えました。
経典の中に「皆む解脱」・・・命が終わると動物も含めて、皆が極楽浄土に行けると解釈できる言葉がありました。浄土宗総合研究所の研究員様によると、「地獄と餓鬼と畜生という、仏教でいう苦しいところにいる生き物が命尽きた後は、全て解脱できる。
ペットも、「仏の世界に生まれ変わることもできる、仏の御光に照らされて極楽浄土に生まれ変わることができる」・・・朝のテレビで放映していました。
浄土宗では今後、ペットを同じ墓に入れたいという問い合わせがあった場合、「仏の教えに反することはない」と答える方針だそうです。宗教上の問題においては、(浄土宗寺院においては)一つクリアしました。でも、現状では、問題が山積みです。

道徳的な問題。一般のお墓は最後、合祀墓へ

一般的な家族のお墓は承継者がなくなれば、合祀されます。また、2人だけの永代供養墓も、最後の最後は一つの合祀墓に入ってしまいます。

驚かれる方も多いです。たとえ永代供養墓といっても、維持されるのは年数が決められています。予定の納骨が完了してから、13年~33年。ほとんどが13年です。既定の年数が終われば、そのお墓は掘り起こされて、大きな合祀の供養塔に入ります。つまり、寺による、供養の間が終われば、合祀墓に全員が入ります。その墓前で、読経が上がります。それが永代供養墓の約束です。

そこで問題です。ここにペットの遺骨を一緒に入れたい。そんな希望があっても、誰も認めてくれませんね。いずれ合祀される予定の個別のお墓に、ペットの遺骨が入っている事が判れば、嫌な思いをされる方は、たくさんおられます。お墓を利用される方が全て、ペット好きとは限りません。だから、いずれ合祀されるお墓では、ペットの遺骨の同葬はだめなのです。というか、管理者から、断られます。じゃあ、未来永劫に合祀されないお墓ならば、副葬品としてペットの遺骨を入れても、迷惑はかからないですね。

また、こんなお寺もあります。近年のペットブームを反映してか、ペットも一緒に入れる永代供養墓ができています。しかし、その永代供養墓も、予定の方が納骨された後、13年後に掘り起こされて、合祀のお墓に入るそうです。その時に、一緒に納めたペットの遺骨は、人骨と分けて、獣塚(動物だけの合祀のお墓)に納まるそうです。これは、まだ良心的なお話ですね。

民間の石材店管理のお墓では、ペットの納骨も出来るかもしれません。すでにお墓をお持ちのご家庭は、墓石の販売担当者に聞いてみてください。しかし、お墓の法律は一つです。その法律を理解したうえで、きちっと説明いただける、販売の担当者であれば安心です。安易に、「大丈夫ですよ・・・。」と答えられる管理者もいるかもしれません。でも、それって、ちょっと不安ですね(^_^;)。きちっと、墓地埋葬法を理解されている担当者なら、きっちりと説明頂けると思います。

例えば、民間墓所にある、永代管理のお墓。これは永代供養ではありません。供養に関係なく、一定の金額を支払えば、ずっと、お墓を置いてあげるよ・・・そんなお墓です。ですから、最後まで、合祀される事はありません。ここならば、誰の迷惑も掛かりませんね。これも、ペットと一緒に入る、一つの方法です。

京都にある未来永劫に、合祀されないお墓

メモリアル公園には、未来永劫に合祀されない永代供養墓があります。そこならば、自分たちのお墓に、ペットの遺骨を入れても、他人に迷惑をかけないですね。
たくさんの副葬品が入っているのがお墓です。でも、この場合、少し気遣いがあります。ペットの遺骨を副葬品(人骨以外のもの)として納める場合、まず飼い主がちゃんと、ペット君を送ってやる事。そして、ちゃんと火葬してある事。そして、自分、または誰かの遺骨が入る時に、横に添えてあげる。・・・

桜下庭園樹木葬 少し立派なプレートのお墓

現状では、これしかありません。お墓には決まりがあって、副葬品のためだけに、納骨棺の蓋を開ける事はありません。

先におじいちゃんが死んだから、後から、ペットの遺骨を入れさせてください。これはできないと思ってください。次のおばあちゃんの時に、一緒に入れてあげてください。

ペットは家族同然。できる事なら、うちの子も、一緒の墓に入れてやりたい。誰でもそう思いますよね。