近年、お墓以外にも、遺骨を送る葬送があります
散骨
節度ある散骨
散骨は、現在の墓地埋葬法で範疇に入らないため、節度ある散骨は認められています。この節度ある散骨が解釈しにくい所です。まずは、散骨場所の問題。散骨はどこでもできる訳ではありません。ここ30年、散骨が認知され始めてから、各自治体での迷惑禁止条例に抵触する案件がたくさんありました。
山上からの散骨は禁止
風光明媚な山上から散骨する行為。これは、各自治体が規制しています。やはり人様の遺骨を、皆様の頭の上からまき散らすという行為がだめなんですね。例えば、お身内の遺骨は大事に扱われます。しかし、お庭から誰のか判らない遺骨が出てきたらどうでしょうか?宗教者を呼んで、お祓いしてもらいますね。この行為と一緒です。だから山上からの散骨はできません。

陸上散骨はほぼ皆無
地上での散骨はもう無理、海洋散骨のみが許されます。地上散骨にはいくつかの例があります。関東圏のある地区に、散骨場が出来かけました。墓地を作るのには、墓地埋葬法に基づく墓地申請が必要です。この散骨場は、墓地埋葬法に抵触しないといういい訳で、作られたのですが、地域の風評被害が出るとの事で営業停止が強制されました。陸上での散骨は島根県沖にある小さな小島しか無いと、思われます

沖に出る海洋散骨
散骨は最も川下の海洋散骨しかありません。それも、近隣の海ではだめなんですね、近隣の海には漁業権があるから。景色のいい、近隣の海は、いい漁場でもあります。漁業関係者からのクレームが出ています。だから、もはや、沖に出て、海洋散骨しか無いのです。

散骨は遺言必須
費用は、遺族と一緒に海洋に出て行って、遺族の前で、儀式と一緒に散骨する。これは、数十万円かかります。自分の骨なんか、そこらに撒いてくれたらいいよ・・・。そんな、軽い言葉が、遺族に負担を残します。散骨が本当に希望であれば、事前に手配して、自分が死んだら、この業者を使って、この金額を払って、散骨をして下さい。そんな遺言を残してあげると、遺族は安心されます。自分の遺骨の事、近い身内以外の誰かに託すのであれば、散骨は全て、事前に手配しておく事をお勧めします。
収骨拒否
火葬後、収骨しなくても、違法ではありません
一割が収骨拒否(関東圏)
収骨拒否が増えています。遺骨は必ず拾わなければならない事はありません。関東圏の斎場では1割ぐらいの比率であるとか。収骨拒否は、亡くなった方の、生前中の人関係で決まるようです。死亡届に届人の蘭があります。大半は、同居の親族・非同居の親族・同居者です。後、後見人・保佐人などもあります。中に、家主・地主・家屋管理人・土地管理人があります。そのような関係性の薄い方が、届出人になられた時、収骨されるでしょうか?
収骨すると遺骨を供養する場所が
おひとり様が増えています。おひとり様が亡くなられた時、誰が収骨してくれますか?人間関係の疎遠な方は、誰が収骨してくれるのでしょうか?お身内がおられて、事前に手配されている方は、安心です。ちゃんと収骨されて、立派では無いけれど、ちゃんとお祀りされると思います。しかし、故人様の収骨をすると、遺骨を供養する場所が必要になります。これは、必ず、金銭が必要になります。

最終手段
遺骨は、その辺の捨てる事はできません。縁者様が、遺骨を拾わないで、「そちらで処分して下さい」・・・そんな収骨拒否が増えている事も事実です。寂しい話ですが、実際に起こっている事なので、仕方ありません。

収骨してもらえないあなたに「ひとり葬」
お寺の力を借りて
縁者様に収骨をしてもらえない。ほんと寂しい事です。ならば、お寺の力を借りませんか?天が瀬メモリアル公園には、おひとり様用に、「ひとり葬」という供養のプランがあります。事前に申し込んで頂いて、金銭も預からせていただいて、いざという時、納骨まで、全て承ります。ご自身で、自分が納められる樹木葬を手配して、「ひとり葬」を申し込んで下さい。

安心できる葬送
ご逝去されたら、お寺が全部、責任もって、火葬・収骨・骨葬・納骨・永代供養までしてくれるプランです。収骨拒否は、ほんと辛い事です。お寺の仕事は、お経を詠むだけではありません。収骨もしてもらえない方のために、安心できる葬送を提案するのも仕事です。
