わしが生きてるうちは永代供養してあげるわい

突拍子のない話を聞きました

あるお客様が、寺にある先祖のお墓を墓じまいして、
永代供養をお願いされた時の事

「わしが生きてるうちは永代供養してあげるわい」
齢80近い、ご住職のお言葉・・・

それって永代供養ですか?
永代供養の規約はありませんが、大体33年とか・・・

永代供養の読経

じゃこのご住職が亡くなれば、
永代供養のお勤めはどうなるのでしょうか?

よく、寺のご住職が亡くなられて、お弟子様に譲られる事は多いです

また、無住(住職のいない)のお寺は、同じ派の寺が面倒見ています
もっとも塔頭の多いある宗派は、最も無住の寺も多いです

つまり、廃寺のリスクはどこにもあるわけですね

ある統計によると・・・
宗教行事だけで運営費を賄えているのは、
そのうちわずか3割と言われています。

そうなると永代供養とは言え、そのお寺が廃寺となったり、
墓地が廃止になってしまうリスクがあるのです。

寺の敷地をガレージにしたり、保育園をしたり・・・
お寺も経営難ですね

その点、大本山の墓地は安心ですね
その宗派のてっぺんですから、大きな安心感がありますね

いずれにせよ、お骨が入ると、祭祀権が発生します
例えば、お寺が廃寺されて、次の方に、権利が移っても
お墓を取り崩す権利はないんですね

やはり、お墓は経営母体が大事ですね。