お剃刀(おかみそり)。葬儀の現場で。

葬儀の読経

葬儀の読経

お剃刀(おかみそり)。葬儀の現場で・・・・。よく葬式に時に、僧侶(葬儀ではお導師様)が、故人に対して、髪を剃る儀式があります。え~っ、そんな事するのですか?そんな声が聞こえそうですが、あるんです。帰敬式とも呼ばれています。この写真はまさにそのシーンを切り取ったものです。本来は、仏門に帰依する事を誓う儀式です。ご本尊の前で、「三帰依文」を唱和しながら、僧侶からカミソリが三回、頭に当てられます。実際には、毛を剃る事はありませんが、髪を下すことをかたどったものです。

本来は受戒する時に、髪を剃って仏門に入ります。僧侶には二種類あって、在家と出家です。在家の僧侶は髪を落とすことはありません。カミソリの刃を髪の毛に当てるだけです。じゃ、何故、葬儀でそのような儀式をするかというと、亡くなられて、法名をもらい、仏門に入った証として、そんな儀式をします。浄土真宗以外の宗派では、しないですね。

よくテレビのニュースで、西本願寺の帰敬式の様子がよく映りますよね。新成人が仏門への帰依を誓うおかみそりの儀が放映されています。YouTubeからの引用・・・ (https://www.youtube.com/watch?v=EGwJY0qKy78)

京都天が瀬メモリアル公園 光明寺参事 村上