お墓を買う。素朴な疑問に答えます。寺墓地について。

お墓を買う。素朴な疑問に答えます。寺墓地について。

お墓はお寺にあるもんです。そう言われるご年配の方も多いです。先祖を祀る、故人を祀るのは、お寺にお世話になる事になります。ですから、先祖代々のお墓が寺にあって、ご先祖のお骨・先祖の位牌なども預かっていただきます。そして、お経を頂きます。菩提寺という言葉があるように、菩提を弔うのがお寺の仕事です。菩提を弔うとは、死者の冥福を祈って供養する事を言います。お墓は本来、先祖供養の現場なので、お寺にあって当たり前だったんです。京都の本山墓地などには、そうそうたる戦国武将のお墓があります。ほとんどが五輪塔・宝塔です。また、お寺は檀家制度を引いており、檀家はお寺の構成員になるので、お寺を支えるのが檀家さんです。ですから、寺との関係がよくないとしんどいです。これから新たに寺墓地を求められる時は、ご住職とよく、お話をしてください。

本能寺

本能寺

また、各お寺には、宗派があります。在来仏教は天台宗・浄土真宗・浄土宗・日蓮宗・真言宗・曹洞宗・・・と別れます(ほかにもあります。)お寺は、この宗派を大事にします。お寺の仕事は、自派の宗派の布教が最も大きな仕事ですから、お題目・読経・ご本尊・戒名と、厳しく指導します。ですから、もともとの在来仏教(宗旨)であっても、改宗をするならば、お墓を売ってあげよう。というスタンスを取ります。すでに他宗で戒名をもらわれた方は、その戒名を捨てて、その宗派の戒名を授かります。お寺のお墓を求めるという事は入檀に他ならないのです。墓石店の紹介でお墓を探す方は、自分の宗派をしっかり調べて、検討してください。近年は、お墓に関しては、宗派問わずという「墓檀家」という事も増えています。宗旨が同じ(神道やキリスト教ではない)であれば、お墓を使ってもいいよ。というスタンスです。しかし、そのお寺の中には他宗の僧侶は入れません。墓地への同伴も許されません。必ず、そのお寺の宗派の読経を頂く事になります。

詳しい方に、相談してください。お世話になりたい寺院の事に詳しい方。探せばおられます。お墓を求められて、後悔の無いように、事前に、多くの方に相談してください。