墓じまいはいいのですが、合祀墓はお嬢様が嫌いますよ

墓じまいはいいのですが、合祀墓はお嬢様が嫌いますよ

近年、墓じまいが急速に増えました
社会の高齢化が進み、お墓を守れなくなった家族が増えています

郊外の大型霊園にお墓を求められた老夫婦も例外にもれません
30年前に建てたお墓は、車でしか行けない

送迎バスも無く、タクシーではちょっと・・・。
今年になって、ご主人が免許を返還したものだから
お墓参りは娘に頼んで送ってもらう・・・

よく聞く話です

そこで多いのが、住居の近くにあるお寺様の永代供養のお墓
合祀墓だけど、ちゃんと供養してもらえる

じゃあ、郊外型の霊園のお墓を終って、寺に永代供養のお願いです
お寺様との、いいご縁ができれば人生の終盤はより良きものになります

そして自分達もその合祀墓にお願いするつもり

子供様のいないご夫婦にとっては一番いいですね
ぜひ、寺に永代供養をお願いしてください

でも、娘様一人でもおられたら、少し考えてください

老夫婦が親を祀るように、これからはお嬢様たちが
貴方たちご夫婦を祀るわけです。

合祀や位牌堂で手を合わせる事で娘様が心穏やかになりますか?

近年の日本では、やはり遺骨崇拝ですから、
合祀を嫌うお嬢様もたくさんおられます。
お嬢様の気持ちを考えれば当然ですね。

京都天が瀬メモリアル公園にはいくつかの永代供養墓があります
当然、合祀墓もあります。永代供養がついています

先日も合祀墓に生前申し込みされた老夫婦がおられました
後日、娘様が飛んでこられて、桜下庭園樹木葬に変更されました

・・・だから始めから、言ってたでしょ
・・・合祀はお嬢様が嫌いますよって(村上談)

でも、そんな事をきっかけに親子が話できればいい事です
身内の遺骨が、誰とも知らない人と混ざる

全てはそうなんです
でも、せめて、お嬢様が親を祀りたいと思っている間は
合祀は、好ましくありません
ましてや、名前の残らないタイプの永代供養墓は、ちょっと寂しい

墓前にお花

献花

プレートの名前を見て、そこに眠っている事を確認して
手を合わせられますね。