終活をすれば、幸福度が増す
コロナの影響で、終活セミナーが開催できなくて、ちょっと元気がありませんが、
終活で、人は幸せになる?
そんな、大きいテーマを考えたいと思います
終活をしない人よりする人の方が幸福度が高い
「PR TIMES」2021年4月13日配信より引用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000031718.html
こんな記事がありました。
すでに終活をしている人は、幸せになっている。
また「すでに終活をしている人」と「終活をしない人」と比べると、明らかに前者の方が幸福度は高いそうです。
村上は思うのですが、終活をすることで、不安が減少する事は確かです。でも、幸福度が高まるかどうかは疑問でした。
上記レポートでは、お孫さんと頻繁に連絡を取り合っている頻度が高い方が幸福度が高い。これは終活に関係なく、人間として、親として、幸せな事です。
でも、終活を進める事で、自分と見つめあうとか、家族の事を考える時間ができれば、幸福度は上がります。その家族の事を考えられるのが、子や孫との連絡です。頻度が高ければ、当然、幸福度は上がります。
仏教では、先祖供養の事を教えます。心に響かない方も多いです。一方、終活は、自分と向き合う事から始まります。人生の終焉を考えて、今できる事を考える。先祖供養より、はるかに大事な事です。セミナーでいつも説明するのですが、終活には、様々な事があります。大きく分けると、健康・お金・供養です。
まずはお金の事。60代・70代・80代と価値がどんどんと変わっていきます。
資産形成は75歳までと決める事を、提唱されていたTVのコメンテーターがおられました。大正解ではないけれど、ある意味、正解です。80を超えると、お金の価値は布施に変わります。仏教では、布施とは、ほどこし・親切の事を言います。
次に健康に関わる事は、死ぬまで、考える事です。皆様の共通の願い、「ピンピンコロリ」です。長患いをして、家族に迷惑をかけたくない。当然ですね。そんな思いで、健康的に日々を暮らすのが、死ぬまで続くのです
最後に供養の事。これは先祖供養ではなく、自分の事です。一つは、自分が入れる墓を決める事。また、家族墓がある場合、守れる状況を維持ずる事。守れないのが確実であれば、墓じまいも考えましょう。
守る事の出来ない墓を何とかしなければ、子供たちが、同じ苦労をしょい込みます。いつも提唱しています。墓じまいは、気力と体力が必要です。
それと、自分の最後の儀式。葬儀の事です。とにかく、決めておく事です。どこの葬儀社にお世話になるとか、どこの寺にお世話になるとか。決めておける安心感は大きいです。よく、1周忌は?3回忌は?ご自身の年忌供養の事を悩まれる方がおられますが、それは遺族の仕事です。お金の事は、誰かに託す事になります。葬儀社は生前で、葬儀代金を預かる事はできません。お寺なら、それは可能です。京都天が瀬メモリアル公園には、そんなプランもあります
お供養の事は、元気なうちに全て、正しい判断で決める事ができます。この正しい判断がいいのです。突然、急逝されたご主人様、送る奥様は、まともな判断もできずに、業者の言いなりになります。仕方のない事です。でも、終活を進めたい方にとって、葬儀を決めておく、それも元気なうちに決めておく。もっとも大事な事です
最後に、遺品処理と遺贈について
遺品処理は遺族が必ずします。でも、おひとり様は、事前に後見人を決めておく事です。そして、託す事です。また、自身の資産に関して、考えておく事も必要です。没後に、あなたの資産を渡すことを遺贈と言います。この遺贈に関しても、少し考えを進めればいいですね。相続・遺言などには、法律がしっかりとあります。資産の大きい方は、後々に子供たちが問題を残さないように、士業の先生に相談が、最も賢明ですね。
そこまで、終活を進めていくと、きっと、心穏やかになると思います。それって、幸せな事と思います。老後を心、穏やかに過ごす事ができれば、幸福度も上がりますね。